| 2002年12月09日(月) |
強き人、その姿に思う |
果てしのない遠い大地に住む人がいる。 寒さに凍えて飢えに凍えて生きてる人がいる。 この国ににも雪が降った。とても寒くとても綺麗な 雪が降り、震える体を抱きしめそれでも帰れる暖かな家を 思えば、白く吐き出される息も愛しく思える。 凍えるような寒さは同じでも、必要とする救いの手は どちらにより多く差し伸べられるのだろう? 助けてと本気で願い涙を流した時、本当に辛くて痛くて。 でも本当はもっと痛ましい世界に生きてる人もいて。 そしてそれでも彼らは笑顔を作る。 ブラウン管から飛び込んで来る現実は、対岸の火事だと思えば 目を背ける事も出来るけど。それでも胸を打つのはやっぱり 笑顔で。食べ物がないとか学校に行けないとか薬がないとか 非情に語られる言葉よりも、その現実の中でも溢れ出してくる 彼らの笑顔のほうが何十倍も説得力があり。 どんな状態でも笑えるんだ、人間は。それは何て強い。 この国の小さな小さな町にたった一人で住む人だって。 どんなに寂しいと叫んでも誰のもとへも届かなくても。 それでもお正月だねと笑みを浮かべる。その町に一人赴任し 慣れない環境で神経を尖らせながら病から守ろうとする人も お大事にと笑顔で彼らを毎日見送る。 気が付いて涙を流してる自分はとても弱く、でもその強さに 惹かれてやまない。強くあれ。強く強く。 どうかこの強く生きるすべての人々に祝福を。 そう願い笑顔を見せる。その先へ進むため。
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