世の中にはいろいろな人が集うSNSがございまして、私も五箇所ほどそのSNSというものに属しております。そのうちに「
VOC@LOID-KAITO-SNS」というのがあります。
VOCALOIDという技術とそのソフトウェアである「
KAITO」が好きな人が集うSNSです。「ほほう、音楽を趣味とする人の集落かね」などと誤解なさる方もおられるかもしれませんが、実は部分的にはそうであり部分的にはそうでもないのです。この辺りについて説明しようとしますと、まる二日か三日かかりますので、興味がおありの方はリンク先やそのまたリンク先などをお読みになると私の立ち位置などがお判りになるのではないかな、と思います。
それはそれとして、先日私は「VOC@LOID-KAITO-SNS」に日記記事を書きました。その文章があららでとほほでふーむといった感じだったので、転載することにしました。
ただ、この文章は「VOCALOID」や「KAITO」について幾らか智識を持った人たちが集まるSNSの中で公開するという前提の許に書いたが故に、一般の人が読んだときに注意すべき部分に注意が及んでいません。
しかし、思うところありまして、加筆も修正もしないまま転載します。「何のことやら判んなくて厭だわあ」とお思いの方もあることと思いますが、その場合はそういうものとして諦めてください。
では転載です(10/01/20付)。
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敬愛してやまれぬ
わんだらPが、久々にまったくの新曲を発表なさいましたのは、去る二日前。わんだら家の
ルカさんの、はじめてのオリジナル曲であります。既存曲の修正版の発表が続いていたところへの、まったくの新曲。
勿論その日は私も身体の各器官総出のお祭り騒ぎで夜も寝付けず、翌日は仕事中に居眠りこいちゃったりしましたが、一応仕事はして参りました。
さて、本日は仕事はじまりの前にわんだら氏のブログを拝読致しまして吃驚。先に話題に上しました新曲、歌唱部分はすべて女声で構成されているのかと思いきや、コーラスは何とKAITO兄さんだとか。えれえ吃驚こきました。
わんだら家のKAITO兄さんが
大変なハイトーンで歌唱することがあるというのは私も存じ上げておりまして、それにはさほど驚くこともないのでございますが、私はここの兄さんは「
蒼穹図」以降ずっと何処かの山中に潜伏しているか地球の裏っ側の秘境を渡り歩いていて、呼び戻そうにも持たせた携帯電話の扱い方をいつまでも覚えないので連絡が取れず音信不通になっているのだとばかり……。自分が機械であることを忘れて携帯電話とハウリングを起こしたりはしていないでしょうか。さても心配です。
その道中、何処をどう辿ったのかラジオの収録スタジオに「近くに来たので」と
マカロンとオルゴールを持って現れたこともありましたが、あのときも呼び止める声も聞かずさっさと行ってしまいましたし、あの人の風来は既に体質なのでありましょう。
何処でどうしているのか把握しづらい困った旅人は山中での生活などアーミーナイフの一挺もあれば難なくこなしてしまうのでしょうが、自分の動力の調達など、どのようにしているのでしょうか。街中ならケータイの充電スタンドなんか沢山あるからいいよね、ってボーカロイドって電気で動いてんの? ドラ◯もんみたいに原子力で動いてたらどうする? 歩くメルトダウンとか呼ばれるようになったら? 或るいは、光子力。光子力だったら? 頭に「森」って書き足すとか余計なことしたくなるよね!
それはともかく。
たとえば地方ならばーさんが看板娘やってるような煙草屋の店先、軒下で青年がぼんやり立っていて、雨宿りかと思いきや雨は降ってなくて、何だろうとようく見たら普段は衣服の襟許で隠れているんだろう首筋に煙草屋のカウンターからにょろっと伸びたコンセントが差さってて……ってボーカロイドって家庭用電源で充電できんの? AIBO並みだネ!
充電が終わったら「おばちゃん、ありがとね」ってコンセント返して、電気代も渡そうとするけどばーさんは「そんなの受け取れないよッ」とか言っちゃって、仕方がないから兄さんは喫いもしない煙草を一カートン買っちゃったりしてね……その煙草は大事に持っておいてマラケシュの市場なんかで売って旅費の足しにすんのさ。っていつの時代だ。
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こんな妄想してたら仕事が全然進まないまま一日が終わりました。ダメなオトナです。
落ちはありません。妄想だからネ!
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……この文章の何が気に掛かったかと言いますと、先ず「勢い」です。思ったことを思ったまま何の脚色もなしに一気呵成に書いてしまった、その勢い。
実はこれは入浴中に湯舟の中でiPhoneを使ってメールとして書いたものです。風呂から上がってからメール本文をコピー&ペーストでKAITO-SNSの日記エディタに貼り付けて、メール送信の際に入ってしまった余計な改行コードなどを削除する程度の手を加えただけで公開されたものです。
ほぼ「何も考えてない」文章です。
更にはこのテンションの高さ。近頃は持病でつらい日が多いのですが、その反動でしょうか。湯舟の中で小一時間ほどで書き上げる勢いはこの妙に高いテンションのなせる業だったのでしょうか。「余計なことしたくなるよね!」とか言われてもなあ、と読み手になって思いました。
いろいろ駄目なところはあるのですが、それらと同時に、この文章にはこの頃の私が書くものにはなかった瞬発力や書きたい人のパワーがあります。技巧や完璧さよりもそういったものが求められる場合もあるので、私はこれを忘れないようにせねばのう、という訳で原文をそのまま転載という一見厭がらせっぽいことをさせて頂きました。