衛澤のどーでもよさげ。
2008年12月02日(火) カニ光線。

立位体前屈測定のときに膝を支えてくれる同級生を信用しきれなくて、あまり記録を伸ばせなかったことがときどき突然悔やまれることがある衛澤です。

去る一一月末日日曜日、同級生五人で秋の遠足に行って参りました。場所は大阪府の端の端にある遊園地。プールがあったり動物園があったり海が見えたりと要素を数えると豪華なのに実際は何だか地味なプレイスポットです。
天気は晴れて時折吹く風が冷たいのさえ我慢すれば過ごしやすい一日でした。空がきれい。



この辺り(大阪南部)はまだ紅葉も残っていて目も愉しめました。

すごいスピードで疾駆したり高いところから落ちたりぐるぐる回転したりしてもそれほど愉しくない年令になってきた私どもは乗りものの類いは華麗にスルーして、動物園方面をまったり遊覧しました。



私はクマの類いが好きです。写真はツキノワグマ。その他レッサーパンダやジャイアントパンダやヒグマやホッキョクグマ等々好きです。人間のクマっぽい男性も好きですクマー。

動物は一般展示だけでなく、客である私たちがふれあうことができる場所もあります。「ふれあい広場」です。残念ながら「ふれ愛広場」ではありませんでした。
ここにはおとなしい動物が数種放たれていて、希望すれば餌をやることもできます。ブタ、ヤギ、ウサギ、モルモット、カモなどのほか、こんな動物もいました。



この動物はマーラと言って、顔がウサギっぽくて脚がシカっぽいですが、齧歯目テンジクネズミ科でモルモットの仲間だそうです。印度方面のカミサマ関係とは繋がりはないようです。
テレビなどで見たことはありましたがあまり馴染みはなく、自分の足許をするすると通り抜けていく姿など見るにつけ不思議な感じでした。

動物とふれ合った後は動物になってみましょう。観光地で顔出し看板に巡り会ったらすべからく顔を出して写真に写りましょう。その両方の要求を満たす「顔出し動物像」です。



カンガルーです。胸から顔を出しているのではなく、赤ん坊として袋から顔を出しているのです。写真を撮ったときよりも、撮った後の方がテンション上がりました。
立体の顔出しモノに出会ったのははじめてです。この後、もっと希少なタイプの顔出し像に出会い、勿論写真を撮って貰いましたが、ただいま手許にありませんので手に入り次第追って掲載します。

最後にイルカショーを見て遊園地とはお別れ。冬の夕暮れは早いです。
イルカショーは各地の水族館などで行われているものとほぼ同内容だと思います。係員が水面に放り投げた輪っかを回収したり、高いところにつり下げてあるボールに大ジャンプしてタッチ、着水して水柱を立てて観客を濡らすサービスをしたり、係員を背中に乗せて回遊したり、そんな感じです。
しかし、ここにはなかなかお目にかかれなさそうな、大ベテランがいました。芸歴二六年のバンドウイルカです。私が小学校に通っていた頃からこの場所でショーをやっているんですね。学生時代に見たイルカショーで演技していた同じ個体を見ることになるとは思ってもみませんでした。
イルカショーは見ることに専念したため写真はありません。あの迫力は実際に見て頂くのが一番いいのだと思います。

電車に乗って地元に帰り、一堂揃って印度レストランで食事をしました。その場所にその店があることは知っていたものの、誰も入ったことがない御店です。この御店が当たりでして、久し振りに「旨いカレー」を食べました。マンゴーラッシーとよく合って食が進みました。ナンが掌三ツ分ほどの大きさでびびりましたが完食しました。
さて、長い本日付記事をここまでお読みになった方への特典です。
今日の表題。
近々映画化されるという小林多喜二の「蟹工船」とはどのような物語なのかとカレーを食しながら話していて、「抑圧された労働者階級が奮起団結して両手をチョキにした指先(カニの手)からぴーっと光線を出してブルジョワ階級と闘争する大スペクタクル物語」ということにまとまりました。みなさん、以後この線でよろしく御願いします。
ほんとうの「蟹工船」を詳しく知りたい方は、これを機会に原典を読んでみてください。


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