■大胸筋が好きだ。鍛えられたものを観賞するのも、鍛えるのも好き。大胸筋を動かすなら、ベンチプレスでもバタフライマシンでもダンベルフライでも何でも好きだ。効かせやすくて、効けば直ぐ発達する。鍛えて愉しい。
一方、腹筋はトレーニングしてもどうも愉しくない。トレーニングが効いても大きく発達する訳でもなく、発達しても体脂肪をかなり落とさないとそれが目に見えない。
同じ体幹部の前面にある筋肉なのに、どうしてこんなに好き嫌いを言ってしまうのだろう。腹筋運動を大胸筋のそれと同じくらい好きになれる方法があるならぜひ知りたい。
■毎朝、スロートレーニングと有酸素運動を行っている。スロートレーニングとはその名の通りゆっくりとした動作で行う筋力トレーニングのこと。たとえば上腕筋の運動なら手にダンベルを持って三秒かけて肘を曲げて持ち上げ、三秒かけて肘を伸ばして下ろす。
この三秒を正確にカウントするためにぼくは電子メトロノームを使っている。下の写真がその機械。
これはヘッドフォンのように耳殻に引っ掛けて使う。ボタン電池で動く。これに使われている「CR1612」という型番の電池が、自宅近隣の店にはない。スーパーマーケットにも一〇〇円ショップにも電気店にもない。単車で一五分ほど走ったところにある家電量販店でやっと見つけて購入した。
あまりポピュラーな型の電池ではないようだ。ちょっと困る。家電量販店には「ついで」がない。ボタン電池一個のために出掛けていくのも何だかな。行ってきたけど。
■毎朝、トレーニングをするのでその準備運動と整理運動としてストレッチを行う。床にすわって左右の足裏を合わせ、身体を前に倒す運動をすると、足に胸がくっつく。そのときに、毎朝パンの匂いがするのだ。焼きたてパンの匂いが。
身体を起こすと匂いは遠くなる。身体を倒して足が近付くとパンの匂いがする。多分足の匂いだが、ほかのときに足の匂いをかいでもパンの匂いはしない。朝のトレーニング時だけだ。不思議。