2008年02月09日(土) 走る。(その2)
さて、「ツーリングマップル」関西版を開いてみると、一番最初に南紀地方、つまり私の故郷和歌山県の南半分の情報が掲載されている。「ツーリングマップル」と言えばツーリングつまり二輪車で走るための地図帳である。当然、二輪車で走って愉しい場所を優先して紹介している。その第一番が南紀地方なのだ。
和歌山県には国道四二号線が、県西部から南部を縁取るように走っている。県西部から南部は海に面していて、国道四二号線を走ることは海を眺めながら走るということでもある。海沿いには海水浴場やキャンプ場があり、山間に入れば世界遺産に指定された熊野古道や温泉などもある。
和歌山県はツーリング名所なのである。このことを私は和歌山県に生まれながら知らなかった。
そう言えば、釣りをはじめたばかりの頃にも似た経験をした。釣りといっても簡単な仕掛けを購入して糸を垂らしておくだけの釣りしかしない私だが、はじめたばかりの最も熱中する時期には釣り雑誌や釣り新聞を毎号のように買って読んでいたものだ。そのときにはじめて知ったのだった。和歌山県は釣り銀座なのだと。
先にも述べたように和歌山県は県西部から南部が海に面している。そこには漁港やら釣りの名所やらが点在して、海沿いを走る列車の最終便には釣り客がよく乗車している。夜中に出発して釣り場に早くに到着し、夜明け前に釣りをはじめるのだ。
これも、和歌山県に生まれながら私は自分が釣りをはじめるまで知らなかった。
自分の故郷には他県他地方に誇るほどのたいしたものがないのだと思っていたのだが、こうしてみるとレジャーに関して繁華な場所なのだ。
関西で一番に語られるツーリング名所である故郷を愛車白チョイで走ってみようと計画している。非力で脆弱な単車チョイノリは果たして何処まで走れるのか、チョイノラーとして私は何処までチョイの面倒を見られるのか、それより何より、計画は実現されるのか。憂慮される点は幾つもある。
しかしそれが明らかになるのは来年以降の御話となる。今年の夏の予定は既に別のことで埋まってしまっているからだ。
和歌山県西部南部ツーリングがもしも実現したら、きっとこの頁でも報告することと思う。さて、私とチョイは何処まで行けるのか。