さわやかに晴れる秋の休日。我が街の港にめずらしい艦が来ました。砕氷艦「しらせ」です。基準排水量11600トン、速力19ノット、推力はディーゼルエレクトリック。海上自衛隊所属艦ですが兵装はありません。南極観測のために文部省(現在の文部科学省)の予算で建造されたというちょっと変わった経歴の艦で、文部科学省では砕氷艦ではなく「南極観測船しらせ」と呼ばれます。
砕氷船と言えば南極昭和基地開設に関わったことで有名な「宗谷」があります。この「宗谷」と「しらせ」は同じ所属と思いがちですが、「宗谷」は海上保安庁の艦で、「しらせ」は海上自衛隊の艦。お勤め先が違います。
毎年寄港する護衛艦とは違うバース(岸壁)に着岸していて写真を撮る角度も少々違っているので雰囲気も違いますが、肉眼では護衛艦より大きく見えました。カラーリングのせいかもしれません。上の写真では明度低めの赤色に見えますが、実際はもっと鮮やかなレスキューオレンジで塗装されています。写真に撮ると色合いが全然違うなあ。
海上自衛隊の艦が寄港する度にその艦のスコードロンキャップ(所属部隊ごとの制帽)を購入するのですが、「しらせ」のキャップは艦体と同じレスキューオレンジで、あんまりにもめだちすぎるので買わずに帰りました。街中で被るのはちょっと恥ずかしい。
でも、海の青色と補色関係にある彩度が高いオレンジ色は、常に身に着ける習慣をつけておけば災害で遭難したときなどに発見して貰いやすくていいのだと思います。
【今日の難易度C】
シュークリームをうつくしく喰うのは難しいざんすよ。