先日、この頁に「書棚の隙間からトカゲだかヤモリだかが出てきた」という話を書いた。そのトカゲ(トカゲかどうか判らないが便宜上トカゲとする)は書棚の隙間からちょろちょろっと出てきたかと思うと急いで再び隙間に入り込んでしまって、その後どうしたのかは判らなかった。
さて、数日後。
ぼくは牛乳が大好きなので毎日飲んでいて、空いた紙パックは「開き」にして資源ごみとして回収して貰うために台所のシンクで一度水洗いをして、一ト晩ほど上下ひっくり返しておいて乾かしておくことにしている。その紙パックがそろそろ乾いているだろうとシンクから取り上げると、その内側にこいつがいたのだ。
夜中にはベランダに続く扉を開け放しておくので、いつまでも暑くて狭いマンションの部屋の中にいないでそこからでも出て行くだろうと思っていたのだけど、ずっといたらしいぞ、このトカゲの子供。
ごみを散らかすとか住人の手や足を咬むとか、そういった悪さをする訳でもないから追い出そうとは思わないのだけど、この部屋に住むんだったら家賃の何割か出してくれよな、とビンボーもの書きは思うのだった。
そう言えばぼくが高校生だった頃、「自宅に出没するトカゲに牛乳を飲ませてやるのが夢」という同級生(女子)がいて、高校卒業間際に「夢が叶った」ととてもうれしそうにしていた。そのときぼくは漠然と「トカゲって牛乳を飲むのか」と思っていたのだけど、今般牛乳パックの中に隠れていたということは、トカゲはやっぱり牛乳が好きなのだろうか。
【今日の脱力】
いま更と言った話かも知れないが「
ナタラディーン」がとても気に入っている。和む。