「
旅の指さし会話帳1−タイ−」を購入する。昨年、SRS(性別適合手術)のために渡タイして、そのときは言葉による意思疎通がほとんど巧くいかなくてとても困った。あと二回は渡タイしなければならないが、もうあんなに困るのは御免だから、お互いに挿画を見ながら指差して会話できるというこの本を買うことにした。
Nintendo DS版など、コンパクトで便利なデジタル版もあるのだが、これだけのために機械を購入するのもナニだし第一値が張るのでやめた。
先ずは本の使い方を理解しておかなければならないので一ト通り目を通してみる。すると……おもしろいよ、この本!
そもそものつくりが「語学の本」にはなっていないので、語学キライという人も抵抗なく入り込んでいけるのでは。どちらかというと観光ガイドブックの雰囲気。挿画(特にゾウさん)がかわいい。
会話のための単語と挿画だけでなく、タイ文字の書き方や簡単な文法も組み込まれているので基礎も何もない人のためのタイ語入門書としては最適かもしれない。何よりよろしいのは、ただ読むだけで愉しい、ということ。
ただ眺めているだけで愉しいし、ちょっとタイ文字を書いてみようかな、という気にもなる。囲みコラムにはタイ語を勉強するのに便利なツールとして現地のインターネットラジオなども紹介されていて、ぼくは現在
94EFMというタイ語のFM放送を一日中部屋に流している。いつか聞き取れるようになればいいな、くらいの気持ちで。
まだ何を言っているのかは判らないけれど、聴いていておもしろいと思う。あと一年半くらい経ったら再び渡タイするので、それまでに多少会話が聞き取れて片言でも喋れるようになっていればいいなあ、と思っている。
「喋れる」ことが贅沢なら、せめてあの唐草模様にしか見えない(
ผม เฃน คน ญึปน ครับ ←こんな)タイ文字を一見して「文字である」と認識できるようになりたい。
もしそれが叶わなくても、次回渡タイ時には「指さし会話帳」で何とか買いものしたり道を訊ねたりできるようにはなっているだろう。何れにせよ、もう一回タイに行きたいと、この頃はよく考えるようになっている。
【今日の憤り】
カレーパンを頂く。パッケージに「角切りビーフ入り」と書かれているが、食べ終わるまでそれらしきものに当たらなくて、緒川たまき風に「うそつき」と呟く。