フミンであります。フミンと言えば、
ムーミンとか
ユーミンとか
トメルミンの仲間です。うそです。でもトメルミンとはよく似ているかもしれない。
私が申しますフミンとは、不眠即ち睡眠障害のことであります。ついでに言えばムーミンはカバではありません。妖精です。妖精ゴラス。大正テレビ妖精。
持病が顔を出すと生活に支障が出るのでかかりつけ医に相談してドラッグコントロール、つまり投薬内容の見直しをして貰うのですが、これがあまり巧くいっていないのです。鬱病という病気はただひとつの症状が出るという訳ではなく、いろいろな側面を持っています。睡眠障害もそのうちのひとつです。
睡眠障害にもいろいろありまして、寝つきが悪い、眠りが浅い、眠りが短い、四六時中眠い、状況にかかわらず急激に眠り込んでしまう……などなど、「ただ眠れない」だけではないのですね。私がここ三箇月ほど右往左往しているのは入眠障害と浅眠のためです。「寝つきが悪くて、やっと眠っても直ぐに眼が覚める」です。
この結果、「睡眠時間が短い」だけで日常生活が普通に送れるのなら、あまり気にしなくていいのですが、睡眠不足による疲労や目眩や頭痛、倦怠感などが如実に表れて仕事どころではなくなってしまうので非常に厄介です。
投薬内容を変えつつ、逐次かかりつけ医に症状を報告して薬を調整して貰います。巧くいけば服薬量は変えずに、たとえば眠前に服んでいた一錠を夕食後に変える程度で症状は改善されます。しかし、今回は巧くいかなくて、寝つきがよくなったか思うと眠りが浅くて充分に眠れなかったり、巧く眠れるようになっても鬱の主症状である抑鬱や、倦怠感や目眩や頭痛などのいわゆる不定愁訴が出てきたり、或るいはもうひとつの持病であるパニック障害が抑えられなくなってしまったりと、なかなか落ち着きません。
だからと言って、直ぐに死に繋がる病気でもないので、気長に調整する訳です。こんな風に症状を列記すると苦闘しているように思われるかもしれませんが、絶え間なく苦しい訳でもなく、時折すっきりしている時間もあるので、そんなときはトレーニングジムへ出掛けたりウォーキングに出掛けたりします。
そう言えば、私と対面した人は一様に、私が鬱病持ちであることを告げると「そうは見えませんねえ。今日は躁ではないですか?」というようなことを仰いますが、それは鬱病についての智識が浅すぎるというものです。鬱病は日がな一日一秒も欠かさず落ち込んでいる病気という訳ではないのです。
近年は鬱に関する情報も広く行き渡るようになり、キ○ガイなどと後ろ指差されることも稀れになりましたが、それもまったくない訳ではなかったりしますし、病気というものは罹患してみないことには「朧気なイメージ」だけで捉えられてしまうものなのですね。鬱という精神の病にしろ、性同一性障害という疾病にしろ、まだ大半の人が「イメージだけ」で理解して(いるつもりになって)います。
持病のイメージだけで捉えられたからと言って、そのイメージによって私自身が私以外のものに変えられてしまうかと言えば決してそうではないので、どのように思って頂いても私は構わないと思っています。かの岡本太郎先生も「誤解の満艦飾になれ」という御言葉を残していらっしゃいますしね。でも大抵の人は誤解を厭がるので、やっぱり誤解はしないに越したことはないです。
他人さまがどう思っていてもいいからとにかくぐっすり眠りたい、というのがいまの私の一番の希望です。症状がひどいときは他人さまが思っていることなんて構っている場合ではないです。
【今日のCM】
このCMの「食べました篇」が大好きです。その次は「喜んで篇」ね。