失踪していました。
と、本人が言わなければ判らないくらいの、小規模な失踪です。何せぼく以外の誰もぼくがいなくなったことに気付かなかったのだから。淡い青春に誰もが感じるという「私がいなくても世界はまわる」を実体験しちゃって、頭を軽く叩きながら「てへ♪」とか言いたくなりました。1970年代の少女漫画風にネ!
で。
失踪終了後にいきなりですが、「
PLUTO」(浦沢直樹/小学館)を読め!
巷では「
20世紀少年」や「
MONSTER」の方がもてはやされていますが、それ等は後まわしでいいので先ず「PLUTO」を読むべきです。手塚漫画に造詣がないとかアトムを知らないとか、そんなことどうだっていいので、読みなさい。「読んだ方がいい」ではなく「読むべき」です。
読む側にも、覚悟は必要な作品ではあります。
第1巻の最終頁で「ぞくぞくっ」と何かを感じなかったとしたら、あなたは物語の読み方が下手だと言えます。確かに、浦沢作品は何れも物語に不慣れな人には読み解きづらいのだけど。
【今日のそれにしても】
「20世紀少年」には商業出版のかなしさが見え隠れして、ちょっとつらい。