2005年11月21日(月) 期待しない方がいいよ。
とっても期待しつつ観に行った映画が案外つまらなくて不平を言ったことはありませんか。きっと活躍するだろうと思っていた人が思いのほか凡人で失望したことはありませんか。
そういったときに、観た映画が不出来だったと文句を言ったり、凡人さんに「この凡人め」と悪態のような当たり前のようなことを言ったりしませんでしたか。
でも、ほんとうはその映画がおもしろくなかった訳でもその人が能力不足だった訳でもないのかもしれない可能性を考えたことはありますか。
過剰に期待すると、期待した対象ではなく期待そのものに裏切られてがっかりしてしまうことは、多分にあります。勝手に期待して大きく期待をふくらませて、巨大に肥大した期待を通してしか見たいものを見られなくなってしまったからと言って、たとえば映画や人を「つまらない」と言ってしまうのは、あまりに勝手なことだとは思いませんか。
さほど期待していなければ「思ったよりすごかったな」と感心することもできたかもしれないのに。
という風なことを考えるに、ぼくはぼく自身やぼくが書いたものに対して「すっごく期待してます!」なんて言われると、うれしくなくはないけれど「困ったなあ」という気持ちの方が大きくてほんとうに困ります。
同じものを書くなら「すっごく期待」して頂いたばかりにその御期待に沿えないよりも、「案外よかった」と思って貰う方がずっといいもの。
ぼくやぼくが書くものはともかくとして、あんまり自分の周囲に期待するのはちょっとやめてみませんか。勿論、自分自身に対しても期待は控えた方がいいようにぼくは思います。
過剰な期待をしても、誰のせいでもないことに腹が立つだけだからさ。
【今日のガッときてギュッときて】
いやー、「アベッ!」は必要ですよ「アベッ!」。さあ御一緒に!