2005年04月14日(木) だめだめムード。
締切のない原稿というのが、もの書きにとって一番きつい仕事だったりします。……いや、これはその人によるのかな。兼業作家さんの中には勤め先の休日のみを執筆に当てて仕上がり次第編集に提出、という人もいるようだし。
しかし確か、渡辺淳一さんも同じことを仰っていたかと記憶しています。
ぼくは締切があった方がいいな。気が引き締まる。自分だけで設定した締切はずるずると伸ばしがちで駄目です。
そして締切云々よりももっと大事なのは、それがほんとうに書きたい原稿か否かというところなのかもしれない。高額の原稿料が出ても締切は目安程度で幾らか猶予を貰えたりしても枚数は自由ですよと言われても、書きたくもないものはなかなか仕上がらないのです。職業人が口にするまじきことなのだろうけれど、これが正直なところ。
その仕事、原稿、物語に対して「愛」を感じられるかどうかは、どうしても要になるでしょう。
で。いま抱えている別名義の読切原稿は割りとよい条件で毎月依頼を貰っていてとても有難いのだけれど、愛を感じられなくて困っています。昨年も結構うんうん唸りながら書いていましたが、書けないときもそれなりにもやもや〜っと書きたい場面が頭の中に浮かんでいたのですよ。
いまは、それさえなし。三日待てば停滞も過ぎ去っていたものだけれど、今回の停滞は長くて早くも×日め(あんまり長過ぎて数字を明らかにできない)。
一昨年のことに一年間の連載を依頼されたときは「連載なんてできるかな」と思っていたけれど、いまとなっては「連載の方がやりやすかったな」なんて思っています。初回締切までの期間も充分に貰えたしなあ。
と、こんな風にぐちぐち言っている間にも締切はどんどん近付いてくるのです。「反対向きの電車に乗って逃げようかと思う」ときって、こういうときをいうのでしょうかイナバサン(経験者に訊いてみる)。
【今日の本気で知りたい】
TAK親方のギタリストにあるまじき上腕の太さ。逞し過ぎ。