2005年03月21日(月) 筆先の感覚。
一年くらい前に某社の編集記者さんに「あなたはまだ感覚で小説を書いているような部分がある」というようなことを言われた。そのときは「そうかあ」くらいにしか思っていなかったのだけど、一年経っていま「ああ、感覚だけでやっちゃってるな」と自分で思う場面が頻発している。
要は、策に策を重ねてできた結果ではなく、「おそらくこうだろう」という方向へ向けて書いてみたらよい結果が出るものばかりが書けていました、ということ。書いているときは自分なりに細部まで構築して仕掛けたつもりだったけれど、後から考えてみるとやっぱり感覚的に過ぎないと思える部分があったり、いま書いているものもあんまり考えずに書いてしまっているものが多かったりしている。
別名義作と衛澤名義作はやっぱり作風を変えておきたいので、その辺りは工夫しているけれど、衛澤名義作と比べて別名義作はほんとうにテキトーなフィーリングででき上がっているな、とちょっと自己嫌悪気味。
それでも編集の人も挿画の人も読者の人も誉めてくれるんだもんなあ。困ったなあ。
【今日の作戦】
モリゾーさんにフライング・ボディ・ラヴ・アターック!