My Precious Memories

2005年07月07日(木) 胸にナイフ

音も立てずに
其れはまるで
吸い込まれて行くかのように
わたしの胸の奥へと沈んで行った

痛くも無い
何も出て来ない
赤いモノが
確かに流れて居るはずなのに
其れはまるで
異空間への道を切り開くように
わたしの中身を見つめるように
ずずっと下の方へ動いて行った

大きく開いた傷口はもはや傷口では無かった
わたしは全く何も感じ無かった
恐る恐る覗いてみると
其れで創り上げられた空間は
只其処に存在して居るだけで
わたしは何処にも存在して居なかった

わたしが隠し持っていたモノ
真っ黒な宇宙がひとつ
其れがわたしの中身の全てだった


 < 過去  目次  未来 >




何か感じて下さったら、是非一票お願い致します。↑
 今と明日を生きる、糧になります。



マイエンピツに追加

サユリ [MAIL] [HOMEPAGE]