視界の隅から世界が色を失い始めた。 モノクロに染められて行く小部屋、 光を失って行く瞳と衝動と真実、 迫って来る感じる、 創り上げた砂の城が崩れ去る予感。
徐々に向かってくる白黒の世界。 いや、実際は白でも黒でも無い、灰色の世界。 金平糖のように柔らかな光の色に染まって居た、 あたしの世界がまさに今、失われようとして居る。
ねえ愛して。 誰も失いたく無い。 あたしを愛して。 涙が枯れる程懇願しても、 届いて無かったら意味が無い。
侵蝕されて行く、あたしの全て。 あなたという柱を失ってしまったら、 最後のパスワードを見つけられてしまったら、 あっという間にあたしは感染して永久に隔離病棟行き。 どんなワクチンだって効かないし。 あなたというプラグが重ならない限り、もう二度と。 ねえ一緒にあの空を飛んでみない? 手を繋いで虹の橋をくぐろうよ。 宝物はきっとその先に、あるんだと想うよ。 あたしがあたしを保って居られるうちに。
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