エスムラネット・日記

2004年04月05日(月) 見出し

 コンビニで、雑誌「S●A!」の表紙を見かけた。今回の特集は「2週連続『貧者のための株投資』企画第2弾 株で年収以上儲ける必勝ガイド」だそうである。
 以前から常々思っていたことだが、「S●A!」というのは本当にあざとく下世話な雑誌である。下世話度でいえば、「ア●ヒ芸能」などと同レベルであろう。いや、ヘンに小ぎれいに見せている分だけ、タチが悪いかもしれない。バブルの余波が残っている頃は、「バンブー女が急増中!」などといった特集を組んでは、何だかよくわからない人間の類型化を推し進め、不況が深刻化してからは「ボクら[仕事激増サラリーマン]毎日が限界」だの「目指せ![不幸]の達人」だの、見ただけで陰鬱な気分になるような特集を頻発し……。雑誌が時代の雰囲気を象徴しているのか、雑誌が時代の雰囲気を作っているのかよくわからないが、日本に不況気分が蔓延した責任の一端は、確実に「S●A!」にある、と私は思っている。
 その「S●A!」が最近は、株で儲ける特集や「[公的給付&税金控除]を正しくしゃぶり尽くす法」といった特集を頻繁にやっている。これは、世の中が「貧乏を前提としながらも、徐々に前向きになりつつある」ことのあらわれなのであろうか。いずれにせよ、踊らされないようにしたい、と思っている、今日この頃である。

 が、先週は「[人生昼ドラ女]に気をつけろ!」という特集にひかれて、ついつい買ってしまった。そんな自分にがっかりである。


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森村明生 [MAIL] [HOMEPAGE]

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