執筆者 坂本清
9月15日は敬老の日でした。 ご存知のとおり老人を敬う日です。 皆さんは、どう過ごしたでしょう? おじいちゃん、おばあちゃんに プレゼントをあげたりしましたか?
その日、私は実家に帰るために桐生〜喜連川(きつれがわ)間をドライブしていました。 一時間半ほど運転したので休憩のため 東京ドーム約50個分の田園地帯のなかにひっそりと 建つSAVE ONに寄ることにしました。 そこは、缶コーヒーとガムを手に取りレジへ行くと その店のレジは、二人のおじいちゃんでした。 二人とも頭が禿げ上がり残りの僅かな髪も真っ白で 70は超えていそうな感じでした。 しかも、一人のおじいちゃんは、 シャツの胸元から胸毛が湧いて出ており その胸毛も真っ白な白髪でした。 こんなおじいさんまで働いているなんてと少し驚き、 大丈夫なのかなと少し心配してしまいました。 おじいさんたちに何があって働いているか分かりません しかし、高齢化が進むこんな世の中です。 家の中でじっとしているより、 積極的に活動して社会の中で働くのもいいことだな と思い直し、がんばってくださいと心の中で応援しました。
しかし、と言うかやはりと言うか、私が差し出した品物の バーコードを読み取る手つきはとても遅く ガムのバーコードをなかなか読み取れず 苦労していました。 見かねたもう一人のおじいちゃんがどれどれと手を出すと 「これは、違うよ文字が書いてあるじゃないか」 「あーこれは、商品名か」 「はっはっはー」 どうやら、キシリトールと小さく書いてある文字の部分をバーコードと勘違いしていたようでした。 さすがおじいちゃんです。やってくれます。 よく見てみると、おじいちゃんの胸には、 「研修中です。」の文字が書いてありました。 じゃ、しょうがないなーと 241円だったので250円を取り出し支払いました。 しかし、59円おつりで返ってきました。 50円玉を100円玉と見間違えたようです。 50円もお釣りが違っています。 おじいちゃん、お釣りが違うよ。 と説明しようと思いましたが 説明には、少し時間がかかるかもしれません もうレシートも出てしまっています。 文字をバーコードと勘違いしてしまうおじいちゃんです。 家に帰るまでまだ1時間以上運転しなければなりません もう、日も落ちてすっかり暗くなっています。 お腹も空いてきました。 早く家に着いて夕食を食べたいです。
何も言わずに出てきてしまいました。 ごめんなさい。おじいちゃん(-。-)y-
おまけ 店を出るときに振り返ると いつのまにかレジは奥から出てきた 高校生ぐらいの女の子がやっていました。 そのレジさばきの早いこと、 さっきのおじいちゃんたちを見ていた僕には、 その女子高生が絶好調のマイケル・ジョーダンのように見えました。
車に乗るときにもう一度店のレジを見ると おじいさんは、店員の女の子と楽しそうに話していました。 そのとき持っていた罪悪感は、ほとんどどこかに消え去り 家路を急ぎました。
長い文でしたが、最後まで読んでくれてありがとうございます。 次の当番は,暇・暇で死にそうな亀井さんお願いします.
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