すずキみるくのGooden 妄言
旧牛乳式形而上精神論理構造研究所日報

2012年01月08日(日) 新年てか?

ドアは手でおあけくださいと書かれた飯田線のドアから、人の波に押し出されるように、豊川駅のホームに降りる。おそらく、一年のうちこの時期にしかこの路線が混雑することはないだろう。

年始ということで、豊川稲荷に初詣に向かった。なんでかんだで、実家は豊川稲荷文化圏にあるようで、祖父もよく参拝していたが、それをなんだかんだで引き継いでしまったようだ。ちなみに私が子供のころは、家族そろってバスツアーで行ってたりしたものだが、途中休憩にたちよった刈谷の駐車場で大餡巻きを喰って気持ち悪くなってゲロはいたりしていた。

この豊川稲荷、稲荷というので神社かと思うとそうではない、なんと寺だったりするのである。普通に参拝してるとそんなことに気づくわけもなく、ただの神社として参拝できてしまうのだが。調べてみたりすると結構おもしろい。

寒巖禅師は七百余年前の交通不便の時代にも関わらず、「時世を救う」の大信念を貫いて二度までも宋国(中国)へ渡られました。その二度目の入宋よりの御帰朝に際し、いよいよ船に乗って海上に出られた時、たちまち霊神が空中に姿を現されました。

 見目麗しきその霊神は稲束を荷い、手に宝珠を捧げ、白狐に跨って声高らかに真言を唱えながら現れます。

「オン シラバッタ ニリウン ソワカ」

「われはこれなり、今より将に師の法を護するにこの神咒を以てし、又師の教化に帰服する者を守りて、常に安穏快楽ならしめん、必ず疑うこと勿れ」

この出来事に深く感激された寒巖禅師は帰国後自ら霊神の形像を刻まれ、護法の善神としてお祀りになり、常にお弟子に彼の真言を唱念し、御祈祷するように訓えられました。

疑うことなかれって・・・普通に考えればあやしすぎると思うんですが。・・・禅師なのに真言に感銘うけとるし・・・。海の上にポッと浮かんできた神様をふつうに拾ってきちゃったんですね。・・・少しは疑えよ。タチの悪いモノノケだったらどうするつもりだったんでしょうか。

ちなみにこの神様、ダキニシンテン様とおっしゃるのですが。要はインド神話のダーキ二ーらしいです。アレです、あれ。メガテンシリーズでレベル30前後の鬼女。結構おなじみですね。メガテンでは。

そんなことを考えながら、一昔前の雰囲気を醸し出す参道を通って境内にむかう。途中の本屋さんが商店街の本屋という感じでひどく懐かしいものを見たような気分になる。書きいれ時ということでほとんどの店が土産物を並べていた。つーか、土産物店・・・何店もあるわりにモノは大体同じってのは・・・まあいいのか。豊川は、名物ってのは正直、微妙である。めぼしいものは稲荷ずしとちくわと生せんべいぐらいしかなかったりする。

人手は多いものの境内までは、スムーズに歩けたものの境内にはいって急に混雑が始まる。参拝までは完全に渋滞してしまい、警察が管理をしている。・・・三が日だとこれがあったかと、少し後悔する。出店に完全に脇を固められた参道に押し込められる。30分程度の苦行のあと、金網の向こうにでっかい餅が見える賽銭箱の前に出る。賽銭を投げた後、ついついニ礼ニ拍手一礼をしそうになるが、ここが寺だったことを思い出し、合掌のみにしておく。

参拝ののちお札をいただいて帰る。これを帰ってから神棚に供えるのだから神仏習合ここに極まれりである。熊手を買ってる人をみてさすがにかさばるからやめておこうと思う。

帰りがけに駅前のアーケードで団子の出店があったので、買い食いする。かつて家族で来ていたときにはない自由である。自由ではあるが、孤独でもある。どっちも大したことない孤独と自由ではあるが。一月の商店街の空のしたで食べたみたらし団子はあまじょっぱいかった。



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