すずキみるくのGooden 妄言
旧牛乳式形而上精神論理構造研究所日報

2007年06月23日(土) 美しい新世紀の国家の品格の憂鬱

mino様のサイトでネタになってたこの本。カスタマーレビューが素晴らしいです。★1と★5のどちらかしかないってのはどんな理由なんでしょうか?すんばらしいまでのデッドオアアライブっぷりです。やっぱ★が5つの人は信者か社員のどちらか・・・ゲフンゲフン。デッドオアアライブですな。

つーか江戸時代の商人のやり方をやたら持ち上げるのは社長さんの習性なのでしょうか?社内で江戸商人のやり方の研修会とかやりだして社員が嫌そうな顔しているのが目に浮かびます。・・・出世しか考えてないおっさんだけが異様にギラギラしたやる気をみせて社長にアピール!!あとは居眠り・・・ゲフンゲフン。いやいやデッドオアアライブデッドオアアライブ。

まあ、それはともかくとして例の懐古厨新書の件なんですが。あれってセカイ系だよな。よく考えると。読者の住んでいる世界は全然違うんですが、発想の根本では実は近いものがあるんじゃないかとおもっちまうわけです。

そんなことを書くと、
「お前セカイ系言いたいんだけちゃうんか?」
とか突っ込まれそうですが。いや、正直自分でも突っ込みましたが。んでも実際に精神構造は似てると思うんですよ。セカイ系では主役(ないしはその恋人)が神になって異世界をつくりあげちまうんですが、そのつくりあげる世界を一昔前の世界に設定するのがおっさんの大好きな懐古厨新書なのではないかと。オタクの大好きなセカイ系世界が幻想なのは当然ですが、懐古厨のおっさんが大好きな過去世界もあるいみ理想化された幻想ですからそこには大した違いはないのではないかと。

実際、ウィキで狭義のセカイ系の定義は、

セカイ系は「主人公(ぼく)とヒロイン(きみ)を中心とした小さな関係性(「きみとぼく」)の問題が、具体的な中間項を挟むことなく、「世界の危機」「この世の終わり」などといった抽象的な大問題に直結する作品群のこと」と定義される場合があり、代表作として新海誠のアニメ「ほしのこえ」、高橋しんのマンガ「最終兵器彼女」、秋山瑞人の小説『イリヤの空、UFOの夏』の3作があげられる[1]。おそらくは、これが狭義のセカイ系としてもっとも合意された定義と代表作である。

ここで「世界の危機」とは地球規模あるいは宇宙規模の最終戦争や、UFOによる地球侵略戦争などを指し、「具体的な中間項を挟むことなく」とは国家や国際機関、社会やそれに関わる人々がほとんど描写されることなく、主人公たちの行為や危機感がそのまま「世界の危機」にシンクロして描かれることを指す[2]。これは「社会領域の方法論的消去」とも呼ばれるセカイ系諸作品のひとつの特徴であり[3]、社会領域に目をつぶって経済や歴史の問題をいっさい描かないセカイ系の諸作品はしばしば批判を浴びている[4][5]。つまりセカイ系とは「自意識過剰な主人公が、世界や社会のイメージをもてないまま思弁的かつ直感的に「世界の果て」とつながってしまうような想像力」で成立している作品であるとされている[6]。


っていうもんなんですが、これをちょっといじると、

懐古厨系新書は「筆者(ぼく)と読者(きみ)を中心とした小さな関係性(「きみとぼく」)の問題が、具体的な中間項を挟むことなく、「日本の危機」「この世の終わり」などといった抽象的な大問題に直結する作品群のこと」と定義される場合があり、代表作として安倍晋三の新書「美しい国へ」、藤原正彦の新書「国家の品格」、越川礼子の単行本『身につけよう!江戸しぐさ―イキで元気でカッコいい!出来るおとなの大切な心得』の3作があげられる[1]。おそらくは、これが狭義の懐古厨系としてもっとも合意された定義と代表作である。


ここで「日本の危機」とは地球規模あるいは宇宙規模の少年の凶悪犯罪や学級崩壊や、グローバリズムや若い世代による伝統的な日本独自の価値観侵略戦争などを指し、「具体的な中間項を挟むことなく」とは国家や国際機関、社会やそれに関わる人々がほとんど描写されることなく、主人公たちの行為や危機感がそのまま「日本の危機」にシンクロして描かれることを指す[2]。これは「社会領域の方法論的消去」とも呼ばれる懐古厨系諸作品のひとつの特徴であり[3]、社会領域に目をむけたつもりになって経済や歴史の問題を自分の脳内で自分に都合のいいようにこねくり回して平気で事実と違うことを著述する懐古厨系の諸作品はしばしば批判を浴びている(というか浴びるようにしたい。)[4][5]。つまり懐古厨系とは「自意識過剰な作者が、世界や社会のイメージをもてないまま思弁的かつ直感的に「美しい国へ」とつながってしまうような想像力」で成立している作品であるとされている[6]。


うーん・・・似てるよな。やっぱり。そういやあ、安倍の例の本が売れだしたのって「涼宮ハルヒ」がブレイクし始めたころだっけ。そう考えるとセカイ系の元祖である「エヴァ」に対応するのって・・・あれか?相田みつをか?

とりあえずセカイ系は一通り食ってはいますが、一番得意なのはやっぱエヴァですな。それだもんでどうしてもここからディープなエヴァ話もでてくるかもしれません。いや、なるべくほかのセカイ系も絡めますけど。

えーと、いろいろめんどくさくなってきたので続きは明日以降。

あ、ちなみに偶然みつけた相田みつ「お」さんです。かなり笑えます。








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