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1975年03月25日(火) a

ところで、この一年間にインターネットが急速に普及したせいでしょうか、掲示板に真光の矛盾点を書き込んでくれる方たちが増えたような気がします。例えば、「真光問答」という教団の小冊子において、天変地異や薬に関する記述が昔と今で大幅に変わっていることを知らせてくれた方がいらっしゃいました。

旧「真光問答」においては、人類の2割しか生き残れないような天変地異、すなわち「火(霊)の洗礼」が20世紀の末に来ると予言されておりました。しかし、それはついに来ませんでした。そこで教団はどうしたのかというと、新「真光問答」において、「火の洗礼」とは人類文明の行き詰まり、例えば環境問題などによって起こる終末であると、言い換えるようになったのです。

※2.教団出版物に見られる矛盾点 新旧真光問答の比較を参照

地球温暖化などの環境問題、それによって引き起こされる自然災害などは、これからも継続して起こっていくことでしょう。そうでなくても、昔も今も、大きな自然災害、大規模な事件事故というものは、世界のどこかで毎年のように何かしら起こっています。

それを考えると,この「書き換え」はまったくもって実に巧妙であると思います。「組み手(信者)の努力により、終末が回避された...」と言えば言えなくもなかったでしょう。 しかし、それを言ってしまったら今後も信者を恐怖や不安で教団に縛り付けることができなくなってしまいます。 「終末とは、実は人類文明の行き詰まりである...人類が改心しなければ、終末はやがて訪れる...」と言い換えることによって、これからも継続して神の罰、霊障の恐怖、あるいは将来に対する不安で信者を縛りつづけることができるのです。「人類のバロメーター」の役割をもつと教えられている組み手さんたちが、そういう恐怖や不安に怯え、信仰を維持し、今までどおりの金銭の寄付や教線の拡大に奔走することを狙っての「書き換え」ではないか、私にはそう思えてなりません。

掲示板でのやりとりを見ていると、このようなあからさまな書き換えを目の当たりにしてさえ、熱心に信じている現役信者さんは疑問を持とうとせず、無理な理屈で納得したり、何か自分には計り知れない仕組みがあるのだろうと思って納得してしまう傾向が見られます。長年信じてきたものを否定する難しさは、本当に並大抵ではありません。

どのように説明しても真光をやめない信者さんはいるだろうと思います。そういう人たちに対しては、自分自身が気づきはじめるまで、せめて反社会的行動を起こさないように周囲が厳しく監視していくだけが精一杯かもしれません。

それよりも大事なことは、これから真光に勧誘されるであろう人々にいち早く真光の虚構を伝え、長年信じて引き返せなくなる前に真光から引き離すことだと思います。特に、純粋な未成年への勧誘は出来得る限り阻止したほうがいいのではないでしょうか。高校生を主に勧誘のターゲットにして成果をあげ、社会問題化している仏教系の教団もあるのです。

そのためにも、真光の矛盾、虚構を知らせるための情報ができるだけ多く必要です。カルト教団の拡大を防ぐためには、その教団に関する隠された真の情報、ひどい実態に関する情報、さらにはマインドコントロールの手法についての知識を広める以外に手段はありません。そういう情報を整理保存し、多くの人に伝え,また次の世代へと受け継いでいく必要があります。




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