3日間ものあいだ留守居をさせられた小さいHが、 身体を張って母を求めて、反乱。
39度オーバーの高熱に、激しい咳。 荒い息をする身体をさすりながらウトウトしていたら、 急に静かになった。
どうも変だ、と思って灯をつけたら、 まん丸の目を開いていて、全然動かない。
なんか変だよというと、Hが飛び起きて、 息をしていないぞ!と言う。 目玉が上の方に上がっていって、白目がちになっている。
一瞬、これでサヨウナラなのか!と思い詰めた。
慌てに慌てて、救急車を呼んで、最終的には事無きを得た。
救命士から、まあ救急車をよんでしまうのも仕方ない症状ですからね、と同情される。
熱痙攣というのは、その程度のものであるらしい。
そうだけれども、3人の乳幼児を育ててきた経験上、 これは間違いなく、最大の出来事であった。
*
ここでサヨウナラなのか。 自分はきっと、後で大変な悲しみを背負うかもしれないな。
大声で子どもの名をよびながら、ぐったりした子どもを毛布で包みながら、 斜め後ろには、いきもの同志の宿命みたいなものに対する、無抵抗主義の自分がいた。
いったい、あれは何だったのだろう。
まだ生まれて2年のこの子を失うのは、絶対に嫌だ。 絶対嫌に決まっている。
寝顔を見ながら、何度もなんども確認する。
2009年03月20日(金) 2005年03月20日(日) 洋風佃煮
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