2010年02月24日(水) |
自分にはとうていできないやり方で向けられている愛情 |
信州から上京し、さらに西へ西へ。今回は大移動である。
発熱した息子はぎりぎりセーフで回復し、留守をHに託す。 頑張って行ってらっしゃいと、心遣いの送り出しを受ける。
看病と仕事の慌しい日々で、家族間の空気はささくれ立っていたけれど、 こうした節目には、この人はだいたいいつも温かく、意地を張るということをしない。
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私以外の家族は、概ね性根が素直で優しい。私以外の家族は。 最近とみに、そのように思う。
今頃気づいても仕方がないのだが、どうも私が想定する以上に、 HもAも、まっすぐに素直に、私のことを慕い、優しい眼差しをむけているような気がする。
自分にはとうていできないやり方で愛情を向けられているという自覚は、 大変な居心地の悪さと自己嫌悪をもたらす。 愛されて幸せとか、そんな簡単な話ではないのである。
だから、こうして家を飛び出していられることは、今はありがたいし、 温かい眼差しで「お帰りお疲れ様」と迎えられる時どうしようと思う。 お願いだから「あんたがいなくてどれだけ大変だったか!」と嫌味の一つでも言ってくれ、と心底願う。
2008年02月24日(日) 指圧師ポリーニさん
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