浅間日記

2008年12月01日(月) 自分を支える特別な儀式

帰国予定日。しかしHはネパールに足止めのままである。
本日も、赤ん坊とAと三人の暮らしが続く。


この2ヶ月間に、私が料理している間にテーブルセッティングをするのが、
いつの間にかAの役目になっている。

ランチョンマットを敷き、コースターにグラスを置き、箸を並べ、花を飾る。
Aは、自分を支える特別な儀式のようにして、一つひとつの所作を丁寧に執り行う。

最後の仕上げに、神棚にお供えでもするようにしてCDをデッキに入れる。
朝食の時はギーゼキングのピアノ、夕食の時は安永徹さんのバイオリンというのが、もう数週間続いている。
毎日まいにち、こればっかりである。

たまにはスガシカオを聴きたいんですが、などという私の申し出を受けいれる気はまったくないらしい。

たずねると、1曲目のコレッリの曲がすきなのだというので、ちょっと驚いた。
あの澄み渡る青空のようなフレーズに、Aのような小さい子どもも心を慰められるというのだ。

2006年12月01日(金) 勘亭流の並木道
2005年12月01日(木) 


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