冬支度。
信州の我が家における冬支度というのは、大まかに言って3段階ぐらいある。 この段階が早すぎても遅すぎても、快適に暮らせないんである。 かくして今回は「冬・ミディアム」に対応した、2段階目の冬支度。 Aには「アリとキリギリス」の訓示をたれて、 今日一日の仕事について理解と協力を求める。
* 夏の間、素足に心地よい冷たさを感じた廊下は、 一変して寒さを感じる最大の脅威となる。
綺麗に掃き、拭きあげて、国会議事堂みたいに赤いじゅうたんを敷き詰める。 これで、足先から身体に冷えを呼び込まずにすむというわけである。
暖房器具の手入れをして、試運転。 もうおんぼろの十年選手は、交換しなくちゃいけないなと算段する。
レースのカーテンをはずして、厚手の物に替える。 タンスからニットの服を出して、スチームアイロンをさっとかける。 寝具を、ワンランク暖かいものに変える。
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全てが上手くいって、暖かく、静かで快適な夜。 Aと二人、この快適な環境をつくりあげた功績を称えあう。
色づき始めた葉がすべて枝を離れる頃には、また寒さがランクアップするだろう。 早晩、最終段階の冬支度もしなくてはならない。 そう、今年は絶対に家の中で少しも寒い思いをしないぞと、心に固く決意する。
2005年10月21日(金) 2004年10月21日(木) 嵐の後に来るものは
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