昼過ぎから上京。
電車での移動中にDVDを観るという知恵をつけ、 本日は、いそいそと「12人の怒れる男」を観る。 そのうち始まる裁判員制度を意識しているわけではない。そのこととは全く関係ない。
12人の陪審員が、第一級殺人事件の有罪・無罪を巡って議論する話。
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差別や偏見や無関心の、見本市のような映画である。 それは、自分は善良であると信じている人の中に潜んでいる。
感情的に決めつけて思考を停止することは、簡単である。
そして、皆が思考停止し、それに安楽を感じている時に一人異論を唱えることは、 立派なことだが、並大抵でない勇気がいる。 誰だって、うたた寝を起こされるのは嫌なのだ。
そして12人いれば11人が、そうなる。
出生や職業や身分とは関係なく、「社会的うたた寝状態」に陥る。 私にとって、この映画で最も重要な点は、ここである。
自分への戒めにしようと思う。
2005年01月21日(金) 英語の時間
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