先週の忙しさの余韻を引きずりながら、仕事。
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厚生労働省が、将来の合計特殊出生率を現在の1・25から1・40程度まで高める目標値を新設する方針を固めた。というニュース。
不思議なのは、政治家達はなぜ、親になることは素晴らしいですよ、子どもはかけがえのないあなたの宝ですよと国民へ訴えないのだろうか、ということだ。
耳にする言葉といえば、森元総理みたいに「子どもを一人もつくらない女性が自由を謳歌して・・・」というような、無粋の極みばかりである。 子育ての過程に忍耐や義務は必要だが、子育ての動機に忍耐や義務は必要ない。
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生きていくということは孤独で寂しい。
有性生殖以来、個体と寿命を身につけた生物には、 「己は一人である」という宿命があるのである。
だから、生きているということは孤独で寂しい。 誰も自分になれないし、誰とも完全一致することはできない。
親子の縁は、その孤独の暗闇に投げかける一筋の光なのだ。 ひとたび誕生すれば、決して消えることなく自分を照らし続けてくれる。
子どもがいるから頑張ることができる。 子どもの成長を喜びとともに受け止めている。 親となった大人のそうした気持ちは、あまた存在する。
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