政府、与党が、幼稚園・保育所を通じた幼児教育の無償化について、 来週に閣議決定する「骨太の方針」に盛り込む方針を決めた、 というニュース。
骨太の方針素案の教育分野の項目には、「人材育成のため、幼稚園・保育所の教育機能を強化するとともに、就学前教育について保護者負担の軽減策を充実する」とされている。
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近年にない恐ろしい記事として読んだ。
この日記を書いている人はちょっと頭がおかしい、と思われてもかまわない。 国が、ついに、子取りを画策している。
これは、少子化対策とは、まったく、何一つ関係ない政策である。 骨太の方針素案の「教育分野」の方針なのだ。
だからむしろ、教育基本法改正案の−愛国心教育の−行方とセットで 想像力を働かせるべきである。
想像力がわかなければ、手塚治虫の「アドルフに告ぐ」でも読めばよい。 無償化が義務化などになったらと、想像するだけで恐ろしい。
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少しは子育てから開放されたいでしょう? 自分の仕事人生を充実させたいでしょう?
この甘言にのったら最後である。 わが子が愛しく、かけがえのない親子関係を 生涯においてずっと保ちたいと思うのなら、 絶対に、どんなに食い詰めても、こんな政策を支持してはいけない。
保護者負担など、そんなもの、当たり前だ。親なんだから。 国が考える人材育成のために、子どもを生んで差し出す人間など、一人もいるものか。
親兄弟、子孫、夫婦というものは−家族は−、国家に優先する。
2005年07月01日(金) シャコンヌ 2004年07月01日(木)
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