2006年05月29日(月) |
我が身にふりかかるとみるや、なりふりかまわず |
ゆるゆるとした仕事がゆるゆると始まる。
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「役場の人に怒られるのを覚悟でやりました」 橋脚がグラグラな橋を、住民達が勝手に通行止めにした話。 公道にロープを張って、通行できなくしたんである。
山奥のその又奥の小さな集落のことだから、役所の対応をまつ猶予はない。 このまま放置していたら、絶対に必ず、 「小さな集落の中の、よく知っている誰か」が命を落とす。
案の定、通行止めにしたあと間もなく、橋は大きく崩れ落ちた。 数年前の夏、本当にあった話である。
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我が身に降りかかると自覚した危険を、そのまま放置するほど、 日本人はボケてはいないと思う。
それが「我が身に降りかかる危険」と、自覚することさえできれば。
* そしてさらに、その危険を回避するやり方を決める権利が自分にもある、とわかれば、 今目の前にある危険を、相当なリアリズムでもって考えはじめるのである。
2004年05月29日(土) 内心の自由
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