2006年02月02日(木) |
老賢人はどこへいった |
ラジオで、脳年齢を推定するゲームの話題。 自分は何歳だっただのと、タレントがはしゃいでいる。
驚いたのは、「劣っているほど高年齢」とする評価基準。 私はてっきり、逆の評価をするゲームだとばかり思っていた。
従って、このゲームで50歳の人が70歳と推定されることは、 喜ばしいことではないのらしい。
*
考えたり判断したりといった、脳みそが担当の仕事は、 経験を積み重ねた老人の得意分野ではなかったか。 物語の中だって、若者は迷い苦しむが、老人は揺るぎない。
年を重ねていくことは、素晴らしい、価値あることだ。 そうしたことを全く加味せずに、能力の衰え=年寄りと断定する、 寂しく乱暴な通念のゲームに、私は、本当に驚いたのだ。
人間の能力の使い方−生き方−について、私達は、 どうしていいのか分からなくなっているみたいだ。
*
そして、もう一つ言うと、 私達が気をつけなければいけないのは、 年をとって考えられなくなることではない。 考えないまま年をとることだ。
2004年02月02日(月) 何が無事なものか
|