浅間日記

2006年01月26日(木) 巡礼の年

仕事の用事をすませた出先で、地元の農協をのぞく。

ひとかかえほどもあるヤナギと、これまたひとかかえある桃の花を購入。
産地直売のこうした店なら、花屋の半分以下の値段で手に入る。

車の中は、一足早い春である。



立春の日に、豆をまいて追い出すものは、
冬の寒さや厳しさだ。

光とともに春を生活にむかえ入れて、
じきに始まる、田や畑での作業準備をするのだ。



車中の供に、リストの「巡礼の年」。

そういえば、すっかり忘れていたが、
Hは今年も、ガンゴトリへ遠征登山に行くのだった。

あと半年もすれば、また再び、
巡礼者や、修行僧がいる聖地の、そのまた彼方の、
高峰の人になるのだった。

今度こそ登頂できればよいが、できなくても別によい。
そして、いずれにしても、あの山は今回で終わりにすることを、
時期をみてHに助言しようと思っている。

クライマーとしてのHの技術レベルは、私のあずかり知らぬ世界だが、
山の学校で教えているぐらいだから、多分申し分ないものだ。
少なくとも自己管理できるものになっている。

しかしHが確実に頂上に立つためには、
それ以外に身につけなければならないものがある。そんな気がする。

多分、家族である私にしか分からないし、間違っているかもしれない。
しかし今回の「巡礼の年」にあたって、
私はいつになくそのことが、気になるんである。

2005年01月26日(水) 性根


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