国定忠治文化圏にて、からっ風に身を震わせながら仕事。
投宿先を抜け出し、竹馬の友ともいえるRちゃんと邂逅。 お姫様のように育ち、宮様の通う学校へ進学し、 数年たって、申し分のない結婚をしたと聞いた時には、 めでたしめでたし、もう会うこともないだろうと思っていた。
彼女が、ある日突然、連れ合いを亡くすことさえなければ、 そのシナリオは、そのまま生き続けるはずだった。
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シリアスな運命に遭遇したにもかかわらず、彼女から何かが損なわれた感じがしない。
ちょっと意味がわからず一瞬戸惑った。 久しぶりの私に気を使った空元気だったら悪いな、とも。
でもまあとにかく、ありのまま受け入れることにした。
彼女は連れ合いを、突然失った。 彼女は今のところ、自分を損なわず、うまくやっている。
2005年01月19日(水) 草稿
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