浅間日記

2006年01月01日(日) 減る国創造

新年。

着物を着せてもらったAと、近くの小さな神社へ初詣に。
子どもの頃には広々見えた境内は、猫の額のように狭かった。
笑ってはいけないのだが、御籤を引いたら凶が出た。



立寄った珈琲店の隣のテーブルでは、よその親子が人生談義中である。
仕事から解放された父親は、少しくたびれたフード付パーカーでくつろぎ、
中学生ぐらいの息子は、ぱりっとしたジャケットで正月を着飾っている。
「正月ぐらいそういう格好をしたい」という気持ちだけ、共通している。




人口が減る年の始まり、である。
100年後には現在の半分になるそうで、
これまでせっせと建設してきた家や道路その他の都市基盤は、
これから少しずつ、壊したり小さい規模に造り直したりするんである。

吸い込んだ息は、吐き出さなければならない。
政治も、経済も、文化も、そういうものでくくれない市井の空気も、
高度経済成長期と同じ勢いで、元来た道をたどるだろう。
開発とは別の意味で、やるべきことは山積みなんである。

そしてそれは、マスコミが言うほど大変でもなんでもなく、
日本が国際社会の中で「成熟した国」になれるかどうかがかかっている
相当にクリエイティブな作業であると、私はわくわくしている。

2005年01月01日(土) 越年列車はすすむ


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