2005年01月08日(土) |
「ダメ」と「よし」の深呼吸 |
野球の新庄選手の、ハワイで自主練習中のコメント。 新年の抱負第一声は「ダメかも」「2位で」だそうだ。 珍妙なキャラクターで親しまれるこの選手らしい味わい。
「がんばらない」などとちょっと教訓めいた言葉に比べて、 生々しい「ダメかも」というセリフに、思わず笑ってしまった。
不真面目な態度と受け止める人もいるかもしれない。 でも、−野球に特に関心がないからこう言えるのだけど− スポーツのトッププレイヤーが「ダメな時もある。ご了承を」と口にすることは、 なかなか悪くない。 新庄選手がどうかは知らないが、 注目されている人がこういうことを言うのは、きっと勇気がいる。
ダメな時はダメ。いい時はいい。それでいいのだ。 私たちは、息を吸うだけでなく、吸って吐いての繰り返しで生命を維持しているのだから、 そういう緩急は認めたほうが、よりよく生きられる。 ダメな時をカバーしてくれる、仲間や組織のありがたさもわかる。
周囲の期待を裏切ることは、自分を裏切ることとは違うのだし。
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