駄文ばかりが続くのである。
遊び疲れて駄々をこね、玄関先で泣き叫ぶAに手を焼いていた。
その最中の呼び鈴に応じてドアを開けると、通りがかりの20代と思しき男性が、 家の前に投げ捨ててあったAの靴を届けて下さった。
多分、泣き声がものすごかったので、心配したのだと思う。 靴が家の前に放置されているのも、ただならぬ雰囲気と思ったのだろう。
恥ずかしさ半分で、通り一遍の礼しか述べられなかったけれど、 そのまま通り過ぎてしまうこともできたところを、 Aを案じ、知らぬ家のインターフォンを押して下さったんだな、と 後からしみじみと嬉しくなった。
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