浅間日記

2004年11月02日(火) 避難とは何か

新潟中越地震の、避難者の方が亡くなった。
他の人々も、厳しい避難所生活で、疲労が極限に達している、というニュース。

こんなのは、避難ではない。難をちっとも逃れていない。
「大変なのは皆一緒だから、我慢だ」などと言わせたり、思いあったりしてはいまいか。
災害にあったからこそ、我慢などしてはいけない。



今回の震災のような、大規模な災害の場合は、
住民を分散させる二次避難体制というものについてもう少し考えたらどうかと思う。

災害時に一箇所に人を集めるのは、一時的には有効であっても、
3日以上これが続くことは非効率であるような気がする。
マスコミの格好の標的にもされる。
被災者同士ばかりのコミュニケーションがよいとも思えない。

牛や錦鯉の心配が残る人は別にして、できるだけ多くの人が、
災害の起きた地域そのものから避難するという処置はできないのだろうか。

例えば、少なくとも200km以上離れた地域に、非常時の受け入れ先となる
ホストファミリーや病院、ホテル、学校などを平常時から確保しておくなど、できないのだろうか。

民間ベースの保険のような年間契約のような方法でもよいし、
行政が手配することももちろん必要だと思う。平常時から交流をもっておけば地域交流にもなる。困った時はお互い様という考え方も根付く。

効率的な住民輸送の方法を考えて住民を地域そのものから避難させることで、
地域に残った自治体職員は、被災状況の把握や土木での復旧の段取りなどに専念することができる。



素人考えであるから現実的には色々課題があるのだとは思うが、
何しろ今の避難生活の様子は、これから雪の季節を迎えることを考えても、
心配で胸が痛む。


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