浅間日記

2004年10月27日(水) PTSDメーカー

被災地へ、ささやかな義援金の募金をし、アレルギー用の粉ミルクを送る。
郵政公社では被災者への救援対策として、現金又は物品を送る場合の
送料免除
を実施している。



PTSDについて、ラジオで取り上げていた。
専門家曰く、今はとにかくきちんと寝られ、食べられ、
風呂に入れるなど、身体を休められることが一番大切、とのこと。
身体と心はつながっているのだから、と当然のコメント。

災害時の恐怖や緊張は、災害が起きたという事実だけでなく、
避難時の非日常的な生活など、非日常的な防災体制の雰囲気によって
生み出されるところが大きい。

ところがこれを増幅するかのように、報道ヘリがうるさく飛び交い、
TVが現地入りし、あちらこちらで記者が恐怖や緊張を確認しにやってくる。
アナタは恐ろしいのですね、つらいのですね、大変なことになりましたね、
身近な人が亡くなって悲しいのですね、と。

被災者の方々はマスコミによってPTSDになるべく刷り込まれている。
気の毒でならない。

これはきっと、きちんとした専門化が整理して、
番組を提供しているスポンサーへ苦情をいうのが
一番阻止力があるのだろう。



私の想像だが、
郡部が被災地となった今回の震災は、
阪神のような都市部のそれとは異なる面があると思う。

地域のコミュニティがしっかりしていることなどは既に報道されているが、
小千谷市あたりの人々は、土地を知り、過去の災害を知り、人を知り、
自分達の地域の管理は自分達でやってきた、という、
足腰の強さをもっている、と想像する。

もちろん大変なことには変わらないが、
早くその足腰の強さを、自らの復旧活動に駆使できるように
この急場を支援することが、国をはじめ外部の人間の使命ではないかと思うのだ。



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