ねむの木が、風に揺れている。沢山の薄ピンクの花を咲かせている。いつ頃からそうだったかは忘れたが、何度も同じ場所が夢に出てくる。昨晩は、「ああここは尾瀬のことだったんだ」と、夢の中で納得している自分がいた。「しかし随分とデフォルメされているのは、やはり夢だからか」とまで思っていた。