2004年07月03日(土) |
主権が彼岸からやってくる |
来週はもう選挙なのである。
「主権」というものは、お盆の時の先祖の魂のように この選挙期間中だけ国民のもとに戻ってくる。 そして、そのことに、国民が気づかないうちに、 政界という彼岸へ「主権」が還っていくように、 スムーズに取り計らうのが、選挙活動なのである。
国民主権の国なのに、国民の望まない戦争に向かって 政策がはしったりするのは、 国家のシステム不良なのである。 「選挙」という行為と「主権」という実態の在りかが、 整合していないのだ。
システム工学の専門家がちょっと考えれば、 選挙でしか主権者の意向が反映されない状態や、 受注者である政治家と、発注者である国民の関係が きちんとそうであるように維持されないことは、 おかしいし、改善の方法だってみつかるはずだと思うのだけれど。
マニフェストなんかいいから、国会を通した全ての法律について、 一体、主権者である国民の何%の民意を反映しているのか、 詳細なログをみせてほしい。
そもそも私たちは 「あなたたちは国の主権者となるように、自律した人間になりなさい」 というふうに、教育を受けていないのだ。
投票率が下がるのも、当たり前なのである。
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