あちこち奔走。 大学の売店を物色。 専門書を容易に入手できる場所がこんな近くにあったことを忘れていた。 街の本屋へ出るより早く、便利至極である。何冊か購入。
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参議院選挙立候補者のウェブサイトの更新は、 ほとんど止まっているらしい。 これは、ウェブサイトの更新行為が、公職選挙法で頒布を制限している「文書図画」にあたるためだ。 管轄の総務省によると、セキュリティ上の問題などを理由として、 選挙活動におけるウェブサイト解禁のめどは立っていない。
調べてみると、既に3年も4年も前から議論にはなっているようだ。 各政党や候補者のサイトの中には、 できるだけ鮮度の高い情報を多くアップしておこうと、 公示日直前に駆け込み更新した形跡もみられる。
この法改正が待ったをかけられているのは、 ウェブサイトのように双方向性があり、不特定多数の人間が同時に閲覧する場での 選挙の戦い方が、政治家先生に未だ整っていないので、法改正はだめだ、 という理屈なのだろうか。
「俺はグーしか出せないからパーは出すな」というルールでは、 もはやそれをジャンケンとはいわない。 投票者である国民にとってインターネットは既に成熟した情報源であり、 選挙に関する情報を得たいというニーズは当然のものだと思う。 投票者の利便性をないがしろにして、候補者の都合、 しかも選挙戦略などを優先する選挙で、 投票率が低いのも当然なんである。
あのうるさいだけの選挙カーと、 街中にあふれかえるポスターと、 人の時間に勝手に割り込んでくる電話なんかが、 候補者選びに一体何の役にたつと思っているのだろうか。
だいたい投票の「お願い」なんかされても困るのである。 選挙を、政治家の人気投票と勘違いしていやしないか。
バスクでテロのあった後の、スペインの選挙結果と、 その後の対イラク政策を思い出す。 あの事件の真偽は今でも定かでないということは差し引いても、 今回の選挙は、国民の、そういう決断を迫られている選挙なのだ。
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