河合隼雄と村上春樹の対談集の中で、 「自分は夢を見ない」という村上に対し、河合は、 「内心を表現する小説家という職業にあれば、 夢を見ないのは当然でしょう」、と言っていた。
昨今の自分は、なんだかまるで、そんな調子なのである。
子どもと親の関係をよくするための、 ものすごくベタで地味な社会参加をはじめて数ヶ月たち、 ここ2、3日はそれに追われている。
現実社会の中で自分が動くことによって、 ローカルな社会でのささやかな成果があがるので、 どうもネガ毒が出てこない。 ネガ毒こそ、この日記の最大の特徴であり魅力であると自負しているのに。 たるんどると言われそうである。
こういう地域貢献活動で充実感を得ていいのか、という心配もちょっとある。 「いいことをしているのだからいいのだ」というのは、何よりも嫌いなロジックであるし。 自己犠牲と自己実現のバランスを慎重にとりながら、 客観性を見失わないように、匍匐前進しているのである。
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