浅間日記

2004年05月28日(金) 子殺しという生態

バグダッドで発見された手製爆弾にサリンが含まれていた、とのニュースについては、最早
「大量破壊兵器が見つかって米国よ嬉しかろう」
と言っている場合でなくなった。

そういう証拠があってもなくても関係なく
事を押し通すのが米国だ、というのはよくわかったし、
何よりも発見されたそれは、
「イラク戦争を正当化するための証拠」、ではなく、
「近い将来アルカイダによって米国で使用される恐れのあることの証拠」
に見えるからだ。



大阪府豊中市で起きた、女児虐待死の事件。
遺体から発見された、4ヶ所もの骨折の形跡。
痛ましい事件から目をそらさずに、仔細を知りたいと思う。
何故、父親は病院へ連れて行かれなかったか。
虐待で逮捕されるということの前に、何か救済のイメージはなかったのか。
どういう生活水準やライフスタイルで暮らしていたのか。



本来、同種を殺めるというのは簡単にできる事ではない。
まして自分の遺伝子を継承する実子を殺す「子殺し」という行為は、
人間という生物の生態に異変が起きていると認識するのが妥当だと思う。

虐待対策として、児童相談所や警察や教育者やカウンセラーが
目下大変な努力を図っていると思うが、
子殺しの理解と根本解決には自然科学の目も必要だ。


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