浅間日記

2004年05月07日(金) 不機嫌スパイラル

連日の雨が過ぎ去ってしまうと、確実に
木々の緑はその色濃さとボリュームを増していた。

疲れて帰宅すると、Hも疲れていた。
その様子によってAもご機嫌ななめだ。

不機嫌力は、一番生命力のあるAが最もパワーを発揮して、
他の二人を圧倒する。そして再び疲弊する。
会話の棘が口論という気色を帯びてくる。
形式的な就寝の挨拶と沈黙。

別に特別なことではない。
私はトゥルーマンショーをやっている訳じゃないのだ。
右回りに回転する時もあれば、左回りに回る時もある。



その渦が家族という単位から国家規模になって、
イラクやアメリカ、その他全世界にいる「市民」の
怒りと悲しみはある。

洗濯機を回すようにスイッチをONにした首謀者はいるだろうが、
渦を止めるのはスイッチ一つというわけにはいかない。

ぐっすり眠った後の日の輝く早朝に、
昨晩の嵐をケロッと忘れてオハヨウオハヨウと言える
この3人の小さな単位は、本当に幸せだなと思う。


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