寝しなに降っていた雨は、朝みぞれ雪であった。咲き始めた桜には災難なことだ。この時期、天気は急上昇、急降下するので、暖房器具や服の入れ替え作業にあたってその見通しを間違えるとひどい目にあう。そして5月の連休までは、暖かさ寒さの変化に気持ちも一喜一憂するのだ。押しては返す波のように、行きつ戻りつしながら、いつしか初夏になる、これが信州の春である。子どもの成長も同じで、今日のAは赤子のごとくである。