浅間日記

2004年03月14日(日) 春風とジャムの一滴

ああ、春だ。
HとAと3人で家の大掃除。中も外も。
秋に掃き残した庭の落ち葉を片付け、玄関前の野ばらを剪定し、
玄関前を掃き清めて水をまく。
家の外の掃除や手入れができるというのは贅沢だ。
住まいの中に、そういうスペースがあるということが。



「春よ来い」をAに歌ってやったら、「里」って何だと聞かれた。
同時に「野」って何だ、とも。
山に来た里に来た野にも来た、の里のことで、何と説明するかしばし熟考。

最近のAは、聞いたことのない言葉にとても敏感に反応する。
すぐに意味を知りたがり、知ればすぐに使いたがる。
言葉の海へ漕ぎ出したのがよくわかる。ようこそ世界の大海原へ。



まだ少し早いと思ったが、イチゴを買い付けジャムをつくる。
本当は酸味の強い女峰がベストだが市場になかったので我慢。

Aは山ほどのイチゴに、喜びのあまり嬌声をあげている。
ヘタを取る作業を一緒にするも、2つとるうち1つを口に入れるので
能率の悪いこと、お腹が膨れること。とうとう取り上げたら、泣いた。
散々食べたくせに全然もらえない人みたいに泣くので、
文句を言ってわんわん泣く横で、何言ってんのよとげらげら笑う。

2日火にかけて、ようやくできた。
これをつけるパンはどこで手に入れよう。楽しみ。



市長選。
保守的なこの街は、どんなに高齢だろうが再選が弊害をもたらそうが、
現職が強いのだろう。どうしても。
何かを変えたいと市民が思っているようにはとても思えない街だ。
だから街のあちらこちらがもう壊死している。

一票に僅かな望みを託す。たった20万人都市といっても
一票は大河の一滴だよなあ。


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