今年こそ、映画100本観るぞ。『マグノアリア (magnolia)』 Film No.4 ★★★☆☆ベルリンで金熊賞を受賞していて、絶賛する人が多いけど、私はそこまで衝撃は受けなかった。罪と後悔、罪の波及の中で愛をつかみ損ねて苦しむ人々の姿が早いテンポで断片的に次々描かれる。それを観てると、不安で居たたまれない気持ちになるんだけれど、ところどころに挟まれる、警官やフィルなどの良心役が見せる優しさが、不安な気持ちを救ってくれる。それと、あの突飛でびっくりな“雨”が、罪もあられも不安も悩みもとにかく全部ぶっ飛ばしてくれる。罪を憎んで人を憎まず。でも罪には、許される罪と許されざる罪がある。どちらの罪を犯したかで、最後に救われる者と救われざる者に分かれる。ちょっとした助け=愛と優しさと理解が救いとなり、道標となり、希望につながっていく。
* Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database.