相撲の12日目、私の激推しである若隆景が大の里を破った一番がもうなにその土俵際!体幹!足腰の強さ!しなやかさ!一瞬の判断力!ってもぉ谷岡ヤスジばりに鼻血吹き出しそうになり興奮しまくり。 土俵際のうまさとか粘りとかって荒汐親方が現役の頃とかほんと際立ってたんだけど、いやもぉほんと荒汐部屋最高!
……と余韻に浸ってたら昨日飛び込んできた貴景勝引退のニュースに鼻の奥がツーンとなる。すごい、ほんとうにとんでもなく我慢強い努力の化身のような力士でした。あの体で4度もの幕内優勝、そして大関の地位。正直、二度と出てこない傑物だと思います。
武道やスポーツでなくとも何でもそうですが、逆境や困難は人生において腹立つほどにつきものです。真剣に目指せば目指すだけ、なんでだよってくらいに背中合わせのようについてきます。それに腐ればおしまいで、嘆くだけでは這い上がれない。結局それに耐えうるだけのしつこさ(←いい意味での)や折れないしなやかさ、目指す気持ちをねばり強く内に持つ人だけが至れる場所や見える景色。
それは決して輝かしい成功や頂点という意味ではなく、その道程でしか得ることができない心と人生の確かな血肉。
与えられたものでもラッキーで手に入れたものでもないそれは、誰に見えずともその人の中で生きるかけがえなく美しくまぶしく素晴らしいものだとつくづく感じ入ります。
お疲れ様でした貴景勝関。 これからどんな子を育ててくれるのか楽しみです。長生きしよっと!!
|