お風呂がわいたよと入浴を促すと、「はーい」と言って母は自分で着替えを用意し脱衣所へ向かう。
もう以前のようにシャワーを間違えることもない。
浴槽は手すりがあるし、シャンプーもリンスインにしたので簡単。 折りたたみの背もたれ付きイスがあるので、一人で座ってシャンプーもできる。
あとは上がってきたらドライヤーで髪を乾かしてあげるだけでOK。 ……だったはずが、今日は意外な展開になった。
「お風呂のドアが押しても引いても開かなーい」
うちの浴室のドアは折戸である。 「押せば開くよ−」と声をかけたが「押しても引いても開かなーい」と返された。
脱衣所へ行き、ドアを押した。開かない。はてさて。いやまてよ。 折戸の中央から少し上のほうにドアロックがあったはず。 見た。赤い丸になっている。閉まっとーやん。ロックを解除した。はいオープン。
「えーなんでー?」
それこっちのセリフ。
「何かのはずみで触っちゃったんじゃない?」
「やだもー、私ひとりだったら永久にお風呂入れなくなってるわー(ケタケタ)」
てか、晩年の旦那もそうだったけど後期高齢者との生活ってマジで2歳とか3歳頃の育児を思い出させてくれるわ。こっちの危機管理能力を試しにかかってくるなー。
てなわけで、このドアロックも動かせないように絶縁テープ貼っときます。油断大敵。
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