私たち家族は毎月のように 大分の天ヶ瀬にある高塚地蔵尊へとお参りに出かけるんですが 帰りにはあちこち寄り道をするので たいてい高速道路のインターは日田となることが多く
さて 日田名物は数々あれど 焼きそばが名物というのは最近じわじわと九州では浸透しつつある事実
しかし 我々は毎月のように日田を通っているにもかかわらず 日田焼きそばの元祖とも言うべき存在であるところの 「焼きそばの想夫恋」 ここの焼きそばを食したことが一度もなかったのであります
.....
私は何度も夫に言いました 「日田名物なんだってよー、お昼に行こうよー」
しかし夫はいつも却下
「焼きそばは俺のつくるのがいちばんうまいったい」
おまけに息子も却下
「僕は寿司かステーキじゃなきゃ嫌だ」
.....orz ←これって四十代のネットユーザーのうち半数以上が知っているというアンケート調査が出たらしい。ぷっ。
やがてこの「想夫恋」は福岡でもちらほらみかけるようになりました 機会があれば...と思ってはみても 夫は自分の焼きそばが地球上でナンバーワンと思っているし まさか友達やママ友とのランチに「焼きそば食べない?」ともいえないし うちの母は「えー、焼きそばよりお寿司かリンガーハットがいいー」と 万年ワンパターン女だし
いつかきっとひとりでも行くぞ いつかきっとと十数年が過ぎ去っていたわけでした
さて
本日、私は用事があって昼から隣市へと出かけており 用が済んだのち帰宅途中でお腹すいたなーと思っていたわけです 帰ったら何か作って食べようと考えていたところで
パッ
とひらめきました
「たっ、たしかこの先からちょっと回り道したら想夫恋があったのでは???」
北北東に進路をとれ そこから私はぼんやりとした記憶を頼りに車を走らせ 看板をたよりに探しましたよ想夫恋
そして奥さん、ありましたよ想夫恋
駐車場に車を止め まるで初恋の人にでも会いに行くかの如く 私は想夫恋のドアを開けました
焼きそば屋にありがちな小汚さはなく 既に3時になりかけの時間というのにもかかわらず カウンターではお兄ちゃんが焼きそばむさぼり中
私が店に入る前には一組の客が出てったばかりだったし 人気じゃないか想夫恋 なんて読むんだ想夫恋 「そうふれん」と読んでくださいねえあなた
私は店の前にある看板で お持ち帰りもできることを知ったばかりなので これはお持ち帰りして焼きそば&ビールだ 焼きそばにはビールに限ると心の中でガッツポーズ
そして注文しました
「焼きそば大盛り持ち帰りで♪」
きっと私の声はウキウキと弾んでいたに違いない 違いない証拠にその注文の一分後にこう言った
「すみません、餃子も一人前持ち帰りで♪」
有頂天 というのはこういうことかと 思いましたねこの四十路
あ 大盛ってっても一人でむさぼる予定じゃありませんよ念のため 家族みんなにもちょっと食べてもらって 想夫恋の味を知ってもらえれば これから私が自分だけのために買ってくるのではなく みんなのためという大義名分ができるのではないかと そういうことを 考えての仕業であります
持ち帰る途中も気もそぞろ 帰宅後とっとと皿に自分のぶんだけ取り分けて 餃子とビールを抱えて二階へかけあがりさっそく
食しました
おーーーーーーーーーーーーーー♪
麺も豚ももやしも食感がいいっ
ビールにあうっ
コショウはお好みで足してくださいよっ
数分で完食
・・・昨日買った黒のパンツが試着室では立ってるだけだからよかったものの椅子に座れないほどパツンパツンだったのを返品交換に行った帰りに焼きそばとビールと餃子だよオイこの中年女。
・・・でもまた行こうっと、想夫恋v
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