| 2007年08月12日(日) |
人間には他人を救う能力はない。 |
加藤諦三先生のHPにあった言葉より抜粋しました。
人間には他人を救う能力はない。
この言葉のみを強調すると きっとほとんどの人は「それは冷たすぎるのではないか?」と即座に反応するかもしれないけれど 私は自分自身がそうであったように 本当に人が救われる為には この言葉の後半部分
「人間が救われるためには、その人が精神的に強くなることが必要である」
これが核心と思うのです。
...話が唐突ですね。
私は時々年下の友達にこう言います。
「不幸なときに電話してくるのヤメてよね。あたしはあんたの幸せな話やイキイキした声が聞きたいと。あんたならどうすればいいかわかっとろ?キミの成功を祈る。」
後輩の乳ガンが再発しました。
過日の日記に書いた幼なじみとは別の友達です。
この夏、他府県に住む共通の友人の結婚式に一緒に行く予定だったので連絡してきた彼女。
「今月実家に戻って手術受けてきます。旅行、キャンセルしますがすみません」
突然のことで 心臓を捕まれたようなおもいで 言葉を失いかけましたが
「...何が大切かわかっとーよね?今がんばりよう自分の目標の為にはまず命がないことには進めんとよ。どんな手術であっても○○は何も変わらん。元気な○○で帰っておいで」
これが精一杯の私のエール。
彼女は言った。
以前の手術で温存を強く望んだのは自分で、その結果が一年後の再発だったけれどもそれは自分が選択したことだから今は満足している。この一年で良い恋もしたし、一年でも女性としてのシンボルを残せたことに後悔はない、と。
「手術、頑張ってきます!」
愚痴ひとつ言わなかった。 恐怖も口にしなかった。 きっと電話してくるまで苦しんだに違いないだろうけど 友人の式に一緒に行けなくなったことを最後まで申し訳ないと言ってた彼女。
神様、この子ほんとうに良い子なんですよ。 素直で一生懸命で傷つきやすくて騙されやすくて勉強だけは異様にできて。
だからもう蝕まないでやってくださいと 私は祈るしかないのだけれど
ふと 数年前より強くなってる彼女に気が付いた。
以前だったらもっとぐずぐずになっていたし もっと取り乱していたのに
ほんのちょっとだけ 凛としてた
「いま、へたに同情されたりなぐさめの言葉とかかけられたら逆に一気に不愉快になると思うので」という理由で私にしか電話しなかったと言うんだから!!!
意地がはれるようになったんだなと なんだか妹の成長みるようで心強かった。
来月中旬にはきっと「こんなんなっちゃいましたー」といって戻ってくるだろう私の妹のような子。
あたしはあんたの不幸話やツライ話は聞きたくないんだからね。 しあわせになったらまたうちに遊びにおいで!!!
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