Dynamite徒然草
Dynamite徒然草

2007年02月13日(火) なんて素敵なアヒルレース。

※12日の日記の続きであります。

やってきましたラクテンチ。
フルネームは「別府ワンダーラクテンチ」と申します。

ここは昭和4年創業の、まさしく戦前戦後の苦難を乗り越えて生き残ってきた歴史ある遊園地です。経緯はどうあれ、こんな山の上を切り開いて立派な遊園地を作ったものでありますよ、創業者様。

さてさて
念願のラクテンチに足を踏み入れてまずはびっくり。
遊園地に温泉があるんですねー。
入浴料も乗り物チケット一枚(300円)
温泉までもアトラクションの一つですよ。

しかもやたら見晴らしのよさげな場所にあります。

見晴らしがよさげといえば、そのすぐ近くにある大吊り橋。



うひょー♪

これがまた高所恐怖症の人にとってはスリラー館状態だろなって同情したくなるほどの微妙な揺れと不安定さ!
私はこういうのが好きな性分なので100円支払ってぞろぞろ渡りましたよ。

ですが前にいた酔っ払いのチビオヤジがしつこく吊り橋を揺らして周囲のヒンシュク買いまくっていたのは憐れでしたね。
あれも所謂ひとつのかまってちゃんなんでしょうか。絶対昨日は秘宝館に行っていた口ですよ、ありゃ。←勝手に決めつけているようだが絶対確実間違いなく行ってるはずっ(゚∀゚)ノケテーイ

さて
吊り橋を渡ったところで発見しました、アヒルレース♪
もー、はやく行きたい私の心を焦らしたいのかなんなのか
息子はゴーカートのコースのようなものをみつけて「これがいいっ!」と一歩も譲りません。
なので7歳児と生活習慣の酷似した五十路に同乗していただき、ブイーッと出発して頂きました。

息子は自分の出来ること、出来ないことを承知した人間なので、ゴーカートの運転は「出来ない」と判断し、五十路にハンドルを委ねようとしたんですが、係りのおじちゃんが「絶対大丈夫!ボクがハンドル握ってごらん!」と説得して息子がハンドルを握ったわけですが、あらあら不思議、息子は見事なハンドルさばきでカートを進ませるではありませんか。


・・・聡明な皆さんはもう既にお気づきですね。


これはゴーカートでなく「ロマンスカー」という名前で、ハンドルさばき無関係で一定の速度でもってぶつかることなくアップダウンの激しいコースをぶいぶい自走してくれるものだったのです。


しかし
これまで遊園地のアトラクションにほとんど乗ったことのない息子は、そんなからくりを知るよしもなく、自分がひとりで操縦しているものだと勘違い。大喜びで戻ってきたのでありました。

もちろんまた乗ると言ったのは自然のなりゆき。
いいですよ、あなたが満足するまで乗ってごらんなさいな。

2度目は一人で乗ったもんだから、これまた鼻高々の大喜び!
おもしろかったー!と満足げで、3度目をねだります。

いいですよ、どうぞどうぞ。

・・・3度目も張り切って乗って行った彼でしたが、最後はハンドルから手を離し、憮然として戻って参りましたよwやっと気が付いたんですね。

「もう乗らなくていいや」

そうでしょうそうでしょう。
自分で気付けてよかったね。

さあさあ
今度こそアヒルレースですよ!

8羽のアヒルがおりまして
それぞれ首輪で色分けしてあり
我々はこの中のどの子が1着になるかを賭けるわけです、1回100円。
予想が当たるとお菓子か記念品(アヒルハンカチ)がもらえます。

アヒルの可愛さとお利口さんぶりもさることながら、何がいいかっておじさんの口上がいいんですよ。おじさんが「走れぇ〜」といえばアヒルは走り、「ぼちぼち歩け」と言えばぼちぼち歩き、「止まれぇ〜」といえばピタッと止まり、「よくお客さんに顔みてもらえ」と言われれば、客のほうに顔を向けてくれるわけなんですよ、アヒルたちが〜っ!!!



よく顔みてもらえ〜


レースは直線レース、障害物レース、パン食い競争、大障害物レースとあって、特に順番は決まっておらず、その時々でおじさんが決めている模様。


ゲートに入って...



各羽一斉にスタート!

中でも可愛いのはパン食い競争。
おじさんがコースの途中にパンをちぎって並べ、「パンをよーく見てこい」と言われると、アヒルはパンのところまで歩いてじーっと見ているわけですが、中には食いしん坊が食べたそうにいつまでも離れなかったり、つい食べそうになったりと、この仕草がかわいいかわいい!

直線レースでは強かったアヒルも、パン食い競争ではついついパンに夢中になって後れを取ったりするなど、どれが1着になるかどうかはなかなか予想がつかないわけです。


ハマりにハマッた我々ですが
うちの息子はめっぽう強かった。
10回位レースを見て賭けましたが、彼は4勝6敗。
おじさんも「ボクは運が強いなあ」と言うておりましたが、いやいや子供のカンは侮れませんなあ。

四十路と五十路は一度ずつくらいしか賭けませんでしたが、もちろん当たるわけもなく。

息子はお菓子を4つもゲットして大満足でしたよ。
私は一つぐらいアヒルハンカチを選んで欲しかったんだけどなあ。
ですが選ぶ権利は勝者にあり。次回は私が自ら勝利してアヒルハンカチをゲットしたいものであります。


そんなこんなですっかりアヒルレースを堪能しまくり、その後しばし息子のアトラクション巡りに付き合い、なぜかある動物コーナーをしばらく見物し、昼になったので温室のような食堂でカレーを食い、カレーを食って外に出ましたら、こんなものを発見。



天国と...バ、バブル地獄???


何かのアトラクションなのかと思い、周囲をぐるぐる回ってみましたが、どうやらこの巨大な看板のみ。

これをかの山一、長銀、日債銀、拓銀あたりの元関係者様あたりが見たら、心の中に枯れ葉が舞うのではないかと心配したりなんかする私の老婆心。いやいや、当時バブルの渦中で浮かれ踊った日本国中の皆様ならば、かの時代のちょっぴり皮肉なモニュメントでも見るような気持ちでこの巨大看板を見上げることでしょう。


深い。
深いよラクテンチ...


やがて我々もこのラクテンチを去る時間となりました。
出張から戻った夫と高塚地蔵尊で待ち合わせであります。


高塚で合流ののち、黒川方面に向かい美味なる蕎麦の山川草木で口福。その後、満願寺温泉で銘水を汲んで、この旅も帰路につくことと相成りました。


しょっぱなからアクシデントでいつもとは違うパターンとなった今回の旅でしたが、なかなか思い出深いものとなりました。
というか、別府は決しておしゃれな観光地ではありませんが、つっこみどころ満載のなかなか楽しい温泉地であることを再確認いたしました。

一泊くらいじゃ満喫できない別府。
次回は夏休みに行く予定であります。

ラクテンチ、また行こうっと!!!


息子と私が盛り上がる中、夫は「そげん面白かったとや?」と怪訝な顔。
彼が見たらきっと驚くだろうなあ。

もちろんコレにですよ。ええ♪




バ...バブル地獄にですか???


 過去の日記  目次  次の日記
書いてる人 : Dynamiteおかん